飛落>下手引角+力戦
飛落ちで下手の引角を上手は角交換を避けた。
下手は飛先歩交換を角で行い、57に引くのが定跡だが、68に引いた。
上手は持久戦を予想した駒組を行ったが、75歩位取りへの対応が間違った。
下手が、75歩位取りしたので、上手は益々持久戦として駒組を進めた。
その結果、金銀が伸びすぎ、1−2筋の守備が弱くなった。
下手は玉を囲わず攻勢に出た。
上手の予想外の展開になり、うわずった金銀での対応に苦慮した。
その時に、弱い1−2筋の対応が甘くなり、そこを攻められ一気に苦しくなった。
6−7筋の守備も甘くなった。
上手が、下手の揺さぶりに対応出来ず、簡単に不利になった。
上手の難しさを示した結果となった。
飛落>下手引角+力戦
7七銀が珍しく、68角も珍しいが、それが75歩位取りから86角の狙いだった。
上手は予想が難しかったが、6−7筋の位取りが増えているので、無防備とも言える。
位取りの後も、対応が不明確だった。
上手から攻める形は少ないが、下手が玉を囲うと見て盛り上がったのが隙を作った。
4筋で歩を入手した下手が、1四歩とした局面は上手が収支が付かない。
そもそもは、12香が悪てだった。
下手が香得で、上手がばらばら状態で6−7筋を攻めると上手の玉は守備力がなかった。
以下は自然に決着した。
上手は作戦負けなら手待ちしかないが、無理に盛り上がり自滅した。