飛落>右四間飛車対引角・64角

飛落>右四間飛車対引角・64角

飛落ちで下手が、腰掛銀から右四間飛車の本定跡に組む。
上手は、12香から31角と引角に動く、狙いは64角の転身だ。
定跡は65銀で阻止するが、66歩から65歩の位取りを目指す手段もある。

下手が64角を消さないならば、上手は気合いで64角を目指す。
65銀・53銀・56銀の展開よりも、下手が手得になるのを阻止する。
31角が45歩の仕掛け筋から外れているので、64角が無理だと31角自体が否定される。

ただし、31角に対して下手が45歩と仕掛けると闘いになる。
12香と31角と逃げているので、角交換にならず32金が22金に移動しない。
本譜は26歩に64角だが、45歩の仕掛けにも64角が狙いになる。

この局面は、9筋の突き合いがどちらが得かは微妙だ。
ただし、26歩の代わりに、例えば68金直が無難だ。

飛落>右四間飛車対引角・64角


上手の64角に対して、66歩・74歩・65歩・82角もある。
下手は、45歩の仕掛けが難しく、やや難局だろう。
64角に65銀と出るのも定跡の一つだ。

55角のぶつけに対しては、66歩か77桂か、交換は避けるがまた別れる。
66歩以降に、56銀・64角・65歩の展開は上手は避ける。
上手は、45歩か74歩かだ、下手は74歩を取らずに56銀とするならば似た展開になる。

45歩・47金・74歩・同銀・82角の次が問題だった。
上手は46歩からの攻めは、47金で止められている、下手は65歩や自陣に手を入れる選択もある。
下手45歩は19角成で良くならない、75桂は71桂で止まる。
だが下手65歩が11角成が生じて受けずらい、73銀から馬を引いて紛れを求める。

そこで44歩が疑問だ、やはり11角成で攻めは続く、以降は下手の攻めが細くなっていった。
上手の55桂から69馬・88金を見逃したが、47成香や37との攻めもあり既に難しかった。