赤い霊柩車・二度死んだ死体

「赤い霊柩車」について

作者の名前がつくテレビドラマのシリーズは沢山ありますが、シリーズ
の多さでは山村美紗はトップクラスです。
その中の1シリーズが「赤い霊柩車」葬儀屋探偵・石原明子シリーズで
す。1992から始まり現在も続いています。作品数としては20作を
超えています。
著書的には数冊ですが、短編集中からも作品化されており原作がある
ものが多いです。(正確には未確認です)
「赤い霊柩車」自体が短編で、シリーズ化がどのように考えていたか
不明ですが、主人公の葬儀社社長・石原明子、社員の秋山、京都府
警の狩矢警部等はそれぞれ、片平なぎさ・大村崑・若林豪が続けて
います。
ただ明子の婚約者の黒沢役のみが、最初の2作は異なっていますが、
3作目からは神田正輝で続いています。
山村美紗・西村京太郎作品ドラマでお馴染みの山村紅葉も登場していま
す。
放映時期で、俳優の年齢が増えてゆくのは仕方がないところです。

台本について

私が保有している台本は、記載はないが予定稿か準備稿の様です。
放映題名と台本題名が異なります。
また、シリーズ番号が異なります。

題名「赤い霊柩車・11・化粧した死体」
原作「山村 美紗」
制作「大映テレビ」
脚本「長野 洋」
監督「合月 勇」
主なキャスト
石原明子: 片平なぎさ
黒沢晴彦: 神田正輝
狩矢警部: 若林豪
秋山隆男: 大村崑
内田良恵: 山村紅葉

「赤い霊柩車・二度死んだ死体」について

題名「赤い霊柩車・12・二度死んだ死体」
原作「山村 美紗」
脚本「長野 洋」
監督「合月 勇」

短編集「大江山鬼伝説殺人事件」に収録された「化粧した死体」が
原作。
予定稿でよく分からないが、シリーズ番号がずれています?。

ミステリドラマ・シリーズについて

シリーズで長く続くと原作が無くなります。
そうなると、キャラクターのみ原作でオリジナル脚本になります。
場合によっては、同一作者の別のシリーズ外の作品の転用もあります。
作者が活躍中の時は、原作が書かれるのを待つ事もあるようです。
赤い霊柩車は、短編が多いですが、流石に原作が無くなる頃でしょう。
作者は故人ですが、いかようにも対応してゆくか??。

テレビドラマの多くは2時間ですが、長編小説も短編も同じ長さに、
変えるのが脚本作家です。
つまり、原作の長さによらずに決められた放映時間に調整する訳です。
長編は時間が足りないので、要所以外は思い切って削る必要が
あります。
連続殺人を削って例もあります。
短編は、テンポの良い切り替えに含みを持たせて話をふくらすの
でしょう。
どちらが難しいのか不明ですが、サスペンス・ミステリでは、前者は
矛盾が起きやすいでしょう。

原作がある場合はそれも考慮します

色々な呼び方があり、少しずつ意味は異なります

ここではやや影の部分といえるシナリオを読みます