妻の立場:警部補 佃次郎:17

「妻の立場:警部補 佃次郎:17」について

警部補佃次郎シリーズは、21作制作されています。
その内、13作が夏樹静子の原作で、残りが五十嵐均の原作と
なっています。

既に夏樹静子の原作で述べた様に、ドラマ・オリジナル
キャラクターです。

そして、原作についても設定その他で、実際に存在するものと
オリジナル脚本が存在する様です。

夏樹静子原作でも、原作本が確認出来ないものが多数ありますし、
五十嵐均原作には、原作本が確認出来ているものがありません。

五十嵐均は、夏樹静子と親戚の作家で、その作品は著名な物は
全くテーマが異なります。

いずれにしても、ドラマとの関係は不明といえるでしょう。

台本について

題名:「妻の立場:警部補 佃次郎:17」
    :2003年

原作:五十嵐均
脚本:佐藤茂
演出:広瀬襄

キャスト
佃次郎・原宿中央署刑事課警部補:西郷輝彦
早田公平・同刑事:六平直政
石堂寛・警視庁捜査1課長:ベンガル
前沢純一・同警部補:大河内浩
関悦子・小料理屋「お多福」女将:美保純
高野透・白鴎クリーニング専務:平泉成
長谷ルミ子・同社員:宝積有香
宇津見浩一・同社長・千代の夫員:長門裕之
会田照江・千代の友人:山口美也子
会田勉・照江の夫:酒井敏也
関昌明・悦子の父:織本順吉
佐山孝子・ルミ子の同僚:鷹城佳世
宇津見千代:白鴎クリーニング副社長:山本陽子

ドラマ「妻の立場:警部補 佃次郎:17」について

原作の特定不明で、設定との関係不明では語る事も殆どない
ので、判断材料としてドラマ(脚本)の梗概を書いておきます。

「クリーニング店・社長が殺されて、現場の鍵を持っている
人物が少数だった。
丁度、連続窃盗事件がありそれとの関連も調べられた。
被害者に愛人がいたが、病気で倒れてから会っておらず、しかも
福島にいたアリバイがあった。
捜査で、連続窃盗とは無関係と判り、容疑者がクリーニング店・
副社長だったが、その共犯になりうる人物が見つかる。
その内に、金銭の動きが判り容疑が深くなるが、否定したまま
だった。
そこで、主人公の警部は事件を見直し、アリバイに不審を持ち
それが電話によるもので、そのトリックはあるのか・・・。
そして・・・。」

シリーズメンバーの捜査、順に登場する人物、遠隔地への
出張、突然見つかる金銭問題、そして主人公が思いつくアリバイ
崩しとそのトリック。
2時間ドラマの定番で、映像化向きでしょうが、トリックを
含めて、小説には定番過ぎてなり難いという印象があります。
トリックの提供かとも思いますが、それも時代を含めてやや
安易に思えます。

個人的には、原作本はないだろうと推定した理由ですが、真相は
不明です。

原作がある場合はそれも考慮します

色々な呼び方があり、少しずつ意味は異なります

ここではやや影の部分といえるシナリオを読みます