「霊感バスガイド事件簿」について
ミステリ作家・赤川次郎の作品数は膨大です。 それに比例する様に、多数の作品が映像化等されています。 赤川次郎作品は、多数のシリーズが存在します。 短期集中のシリーズもありますが、作者のお気に入りのシリーズ は、長い期間をかけて書き続けられています。 そのようなシリーズは、登場人物が歳をとらないシリーズでも あります。 原作:赤川次郎 (注:番号は便宜的に付けました) 「怪異名所巡り 神隠し三人娘」 ・1:心中無縁仏・2:神隠し三人娘・3:しのび泣く木 ・4:怪獣たちの眠る場所・5:未練橋のたもとで 「怪異名所巡り2 その女の名は魔女」 ・6:1/24秒の悪魔・7:奈落は今日も雪が降る・8:迷子になった弾丸 ・9:その女の名は魔女 ・10:予告編の人生 「霊感バスガイド事件簿」の10話は、 「3:しのび泣く木 1:心中無縁仏 2:神隠し三人娘 5:未練橋のたもとで 殺人ドクター栗原の呪い 呪われた花嫁 夜泣くオフィス 9:その女の名は魔女 6:1/24秒の悪魔 さよなら霊感バスガイド」です。 数字は原作との対応ですが、ないものはオリジナル台本でしょう。
台本について
私が保有している台本はテレビドラマの決定稿です。 題名:「霊感バスガイド事件簿 第九話 1/24秒の悪魔」:台本 原作:「怪異名所巡り2 その女の名は魔女」 所載 1/24秒の悪魔 赤川 次郎 脚本:小川 智子 演出:麻生 学 主なキャスト 町田 藍: 菊川 伶 君原志郎: 海東 健 常田エミ: 北川弘美 宮下紀子: 嘉門洋子 笹田のぼる: マギー 山名良子: 高橋ひとみ 筒見哲弥: 北村総一郎 河名充代: 佐藤藍子 阿部朝子: 西端さおり 桐生信子: 佐々木すみ江
小説「怪異名所巡り」とドラマ「霊感バスガイド事件簿」について
当然ですが、小説とドラマは少しまたは大きく異なります。 大会社からバス1台の零細バス会社のガイドになった主人公の 町田藍が、霊感の持ち主である事から、霊感バスツアーが企画 されて、謎を解決します。 会社の社員の役割りや、怪異名所との遭遇するきっかけ等は 変更されています。 よくある事で問題にもならないでしょう。 一番大きな違いは、原作がミステリである事でしょう。 ドラマは、ミステリに拘らずサスペンス・ホラー・ユーモア 色々な要素を適当に組み合わせています。 (注:全映像を見ていないので、誤解があるかもしれません) この違いが、原作ミステリの解釈不足か、ドラマも企画時点で 変更されたのか、・・細部は不明です。 赤川作品には、幽霊が登場するものが多くあります。 他にも現実的でない設定も多くあります。 ただし、小説の背景の設定が如何に作られようと、その舞台で ミステリを書くことは多数行われていますし、ミステリ作家の 赤川次郎もそのひとりでもあり、名手でもあります。 幽霊や霊感が存在する設定での、謎を解くミステリが原作です。 映像と小説の差が一番感じる所は、この部分ですが、何故変わ ったのか、変えたのかは不明です。 なお、小説題名と映像題名が異なり、サブタイトルでは判りにくい 面もあります。小説題名も保持台本が第二短編集の1作という事情で いつとは違って、映像名を本ページのページタイトルとしました。
原作がある場合はそれも考慮します
色々な呼び方があり、少しずつ意味は異なります
ここではやや影の部分といえるシナリオを読みます