「いつか陽のあたる場所で」について
「いつか陽のあたる場所で」 「すれ違う背中を」 「いちばん長い夜に」 は、乃南アサの小説です。 刑務所帰りの、小森谷 芭子と江口 綾香が、出所してから、 新しい生活を目指してゆく話です。 その内で、 「いつか陽のあたる場所で」 「すれ違う背中を」 の2冊を原作にして、「いつか陽のあたる場所で」という 題名で45分X8回でドラマ化されました。 41才の江口綾香は、夫のDVで殺してしまい懲役5年。 29才の小森谷芭子は、連続強盗罪で懲役7年。 旧家のお嬢さんでまともな学生生活をしなく、20才台の 殆どを服役していた、小森谷芭子は全くの世間しらずで、 ほとんど何も出来ない。 意識的に故郷を離れ、一人で生活している江口綾香は、苦労人 のしっかり者。 名家だが、親から勘当されて、住む家だけを提供されて縁を 切られた、小森谷芭子は全くの苦労しらずで世間しらずで、 前科を知られるのが怖くて、世間から隠れて生活しがち。 一見対照的な2人だが、現実はどうでしょうか。 東日本大震災の登場する、3冊目は除いて、2冊が原作です。 勿論、ドラマ化で多数、設定を変えている部分があります。 曲がりくねった長い道を歩む話ですから、細部やエピソードは 色々とドラマ向きに変えられます。
台本について
題名:「ドラマ (1)」 連続ドラマの8回の第1回の為か、別の理由か、 題名が有りません。 第1回の台本ですが、登場人物は第1回以外の登場人物も 含まれます。 同時に、キャストの記入もありません。 準備稿か何かも記載がありません。 原作:乃南アサ「いつか陽のあたる場所で」 「すれ違う背中を」 脚本・高橋麻紀 演出は明記なし。 登場人物:(台本にキャスト記入なし) 小森谷 芭子:(上戸彩) 江口 綾香: (飯島直子) 岩瀬 圭太: (斎藤工) 小森谷尚之: 高木聖大: 沢田功一: 沢田律子: 田村省吾: 仁科香織: 結城美穂: 藤井拓海: 江口和哉: 朋樹: 小森谷義男: 大石セツ:松金よね子 大石重雄:竜雷太 小森谷妙子:浅野温子
ドラマ「いつか陽のあたる場所で」について
小森谷芭子と江口綾香・シリーズとも言われますが、書き継げば どこまで書けるか判らないポテンシャルがあります。 ただ、波乱万丈という構成は無理が起きるので、静かにおとなしく 生活しようとしても、それを乱す出来事が起きてしまうという 構成が無難です。 1:主人公たちの前向きな気持が、ハッピーエンドになる のでしょうか。 2:具体的に何を手に入れる事が、ハッピーエンドになるので しょうか。 3:それとも、簡単にハッピーエンドになってはいけないの でしょうか。 ドラマは、1と2の間くらいです。 小説はまだ不明で良いでしょうか。 最初は正反対とも思える、人生経験や性格と思えた2人が、 それぞれが助けあうと見るか、実は突き詰めて行くと同じような 悩みを持って生きていると判るのか。 そもそも、何が2人を近づけたのかから、考えさせる事になる のでしょう。
原作がある場合はそれも考慮します
色々な呼び方があり、少しずつ意味は異なります
ここではやや影の部分といえるシナリオを読みます