御宿かわせみ・藤屋の火事

「御宿かわせみ・藤屋の火事」について

平岩弓枝原作の「御宿かわせみ」は長期かつ多くの短編の連載で
成り立っています。
時代は江戸末期からはじまり、物語の進行と共に登場人物も成長
します。
そして、世代が変わっても書き継がれています。
時代も、明治に入っています。

原作は短編ですが、既に膨大な話が書かれており、映像化も複数回
行われています。

単発やそれに近いものもありますが、原作の性格上は「連続ドラマ」
が向いています。
それでも、現在は最初から始めると、いつ終わるか判らない状態です。
しかし、時間経過に切れ目がある部分があり、そこから始める事は
可能かと思います。

「連続ドラマ」としては、ヒロイン・庄司るい役で分けると
1:真野響子=24話+23話
2:沢口靖子=19話
3:高島礼子=8話+16話(第2章)+12話(第3章)

量的にも1:真野響子が有名だが、現在再放送されるのは
3:高島礼子です。

台本について

題名:「御宿かわせみ(第2章)・藤屋の火事」
    :2004年

原作:平岩弓枝
脚本:山本むつみ
演出:松岡孝治

キャスト
庄司るい:高島礼子
神林東吾:中村橋之助
畝源三郎:宍戸開
お吉:鷲尾真知子
嘉助:小野武彦
神林通之進:草刈正雄
神林香苗:仁科亜季子
天野宗太郎:鈴木一真
長助:蛍雪次郎
おきみ:日高ひとみ
おさと:久保内亜紀

ドラマ「御宿かわせみ・藤屋の火事」について

3:高島礼子編の、第2章の第13回です。

台本は、「画面」と「音声」に別れて書かれています。
ト書きと台詞に近い分け方の2段組です。

戯曲としては読みにくいが、台本としては判り易いのでしょう。
キャストは、レギュラー以外は未記入です。

幼馴染みの「るい」と「東吾」の恋愛事情を背景に、捕物帳的
な進行が進みます。

「東吾」の兄・神林通之進の仕事がその方面であり、「るい」
の亡き父が名のしれた岡っ引きで、一人娘に後を継がせようと
剣術を習わせる育てかたをしたのが、「東吾」との出会いです。
そして、「るい」の知り合いに奉行所関係が多い事と、江戸の
はずれの宿という設定が、事件が持ち込まれやすい背景に
なっています。

旗本の次男「東吾」が何故に、剣術の達人になったかは幼少の
「るい」に負けまいとした結果で、「るい」の父が亡くなり、
「るい」が宿・かわせみを始めた所から始まります。

この台本は、第2章の13回という事で、背景はお馴染みという
事になります。

捕物帳の典型的な展開を、人情話風に描いています。

原作がある場合はそれも考慮します

色々な呼び方があり、少しずつ意味は異なります

ここではやや影の部分といえるシナリオを読みます