飛香落での、右四間飛車急戦ですが６八玉型です。
ひたすら、早く攻める姿勢です。
下手は、居玉は避けた一番早い時期です。
勿論、成果もありますが、反動もあります。
下手の趣向ですが、やや無理でしょう。
もともと、飛香落ちは端の歩交換の分だけ囲いが遅れます。
それ自体は攻撃が進むので、バランスはとれています。
そもそも、３六歩を突かない形で、上手が７四歩＋６四銀とする
形で玉をどのように囲うべきでしょうか。
古典定跡の７八玉＋６八金直は、最善とは思えにくいです。
１七桂戦法は居玉です。
飛香落の下手の玉位置は、もっと考えられるテーマでしょう。
下手の作戦は予定なのか、思いつきかは不明です。
ただ、玉を囲いすぎない発想は理解できます。
それが６八玉かどうかは疑問です、６九金と７九銀をどのように
扱うかが見えていないからです。
攻めは、いつも有効ですが、１一歩成のタイミングは微妙です。
古典定跡の右四間戦法の疑問点は、下手の玉の囲いだとも思えます。
わざと上手の攻め駒に近づく、感があります。
それは、タイミング的にも当てはまります。
１七桂戦法の居玉と比べて、適当な囲いが少ない手数で見えにくいです。
あえて、手数をかけて持久戦にする事もあると思います。１二歩からの端
攻めはかなりの期間は有効と思えるからです。