飛香落>右四間飛+37桂

飛香落>右四間飛+37桂

飛香落・香落で、居飛車=下手の3七桂型は珍しいです。
従って、右四間飛車の定跡でも飛落とは異なる駒組となります。

左香が無い飛香落では、端を狙うので下手の桂は2五へ飛ぶのが普通です。
従って、右四間飛車でも、1七桂から2五桂が普通となります。
右四間飛車推奨派で、飛落への応用を理由にする事は間違いです。

そもそも上手は、端が弱いですから下手の飛落風の右四間飛車の駒組でも
3七桂に対して、3三桂とは受けません。

下手が3七桂の右四間飛車で攻撃する時は、上手の陣形によらずに急戦する
ので無ければ意味がありません。

下手3七桂に対して上手が3三桂と受けない場合に急戦をしなければ、歩が
入手できると直ぐに3五歩の攻めがあります。

下手が受けにまわり、ゆっくり端を攻めるのは冷静にみれば、優位はあるで
しょう。
しかし、上手が暴れてくるのに対して、バランスよく受けと攻めが必要です。
飛香落の手合いでは、下手が難しいでしょう。

飛香落>右四間飛+37桂


下手の珍しい陣形に対して、上手は7筋の歩交換から3五歩と攻めました。
その後、5五歩から盛り上がりますが、端を狙われて攻めあいになると、
実際は難しい形勢です。

ただし、少ない駒で混戦に持ち込むのは上手の常道です。
本譜も下手の大駒が十分に働かない状態が続き、下手が力負けの感です。

下手3七桂に3三桂とは受けないでしょうから、以下急戦を狙う。
急戦しない時は、3七桂を早くに跳ねない。
下手が端歩を早く突いて攻撃態勢を早く作るのは、やはり需要。
これらが、ポイントでしょう。