飛香落＞上手２四金:１
飛香落は普通は、下手が端の歩の交換が出来ます。 飛香落でも、上手が端の歩の交換を拒否する指し方がいくつかあります。 ４一金＞３二金＞３三金＞２四金とする上手の指し方もそのひとつです。 手順を見れば分かりますが、下手の端歩交換にぴったり間に合っています。 上手は、定跡を外して力戦に持ち込む狙いです。 ただし、上手の陣形は乱れていますから下手が急戦を狙う事もあるていど可能です。 この戦型の序盤のポイントは、上手がすぐに２六歩と突くことです。 これは、次に２五歩・同金・１四歩・同歩・同飛・１三歩・３四飛の急戦を狙っています。 これに対して、上手は３二銀が最善です。 ここで５二金は、上記手順でせめて３四飛が４四飛を狙っています。 ここで４三金とすると、３一飛成・同角・３二銀・４二玉・２一銀成と する急戦が成立します。
飛香落＞上手２四金:１
本局の下手は、１・２筋を棒銀で狙いました。 ２四に金がいますから交換がほぼ絶対です。 下手に正しく対応されると、上手はやや忙しくなります。 本譜も激しい攻め合いになりましたが、下手の駒が捌けているので 下手が攻め合い勝ちになりました。 下手が一度は経験する、上手の指し方です。