飛香落>上手2四金:2

飛香落>上手2四金:2

飛香落・下手1七桂早跳び定跡が増えてから上手が1四歩交換を拒否する
指し方が増えました。

上手2四金の陣形は、無理きみな紛れを求めた指し方ですが、1四歩交換
拒否の有力手段でもあります。

下手は、2六歩を突いて次の2五歩から1四歩交換を目指します。
これは、端歩交換後に3四飛を狙っていますが、上手の3二銀はこれに
備えています。

下手は、右銀を棒銀風に使い、2五銀と2四金にぶつける指し方が有力です。
上手は、徹底的に拒否する指し方で応戦すると、そのまま急戦になります。

上手は、厚みで押さえ込みを狙いますが、金と銀の逆形と盤面半分の局地戦の
為に、力戦は望む形ですが実際は、不利な戦いになりやすいです。

この戦型の上手は、下手が玉を囲い全体の歩をつきあう形が望みです。
あくまでも戦いは全面的で、金と銀の逆形の立て直しや右桂活用等がしたい。

結局は、1七桂型の超急戦的な戦いになり攻勢がまわって来ませんと
思惑とは異なる展開です。

飛香落>上手2四金:2


下手の指し方は、上手のいやがる指し方です。
香がない端が、直接・間接に狙われ続けています。

はなばなしい戦いのようですが、上手から下手玉に近づく事は出来ていません。

上手は、一旦は止めた端歩交換をどこかで放棄して、持久戦狙いにするのが
本手かもしれませんが、作戦負けにはなりやすいでしょう。