5五歩金止め

5五歩金止め

上手の、5五歩止めのひとつの「金止め」です。

2枚金の場合は、他と異なる所があります。
それは、4四歩と交換を狙う事が出来る事です。

ただし、下手の定跡が広がっているので、なかなかその形は実現しないか、
あるいは、下手が定跡を知らずに普通に位を確保する事が多いです。

定跡は、本局の手順で上手4四歩に4六銀と出ます。
4四同歩としたので、5五歩を巡る急戦になりました。
下手は、定跡を離れてもまだ優勢です。

下手が、急戦を狙うと後に戻らない攻め合いになります。

殆どは下手が勝つのですが、微妙な1手違いですので、実戦は難しいです。

ただ、上手は勝っても再度、同じ戦型を指さない傾向にあります。

5五歩金止め


上手陣は、金が出ているのでバラバラです。

中央を抑えられても、下手の攻める所は多数あります。
ただし、上手の中央の1点狙いの攻めは、かなり手合いを考えると
厳しいです。

この戦型では、下手の力をはかりにくいです。
ただ1手違い狙いの強い姿勢は、上手は嫌う傾向にあります。
従って、再戦があれば、同じ戦型は避ける傾向が強いです。

下手が受けをせずに、1直線の攻め合いはわずかな修正で成功します。
上手は、あまり大きな紛れはありません。

下手が弱気に対応すると、結果によらず上手は度々狙ってきます。