二枚落>3歩突き:1
「3歩突きこし定跡」は二枚落ではメジャーな定跡です。 本棋譜は正確には「2筋付きこし定跡」に分類されます。 これはマイナーな定跡であり、じっくり組んだ時は「3歩突きこし定跡」と類似になります。 従って同じに分類します。 上手が3二金型を避けて3二玉型を作るのは、しばしばあります。 しかし、下手が銀多伝定跡を目指す時に用いるのは珍しいです。
二枚落>3歩突き:1
下手は3二玉型が、5筋を狙う銀多伝定跡対策と見て、直接に狙う 「2筋付きこし定跡」に変化したのは、判断ミスでした。 二枚落では上手玉は最大の守備駒であり、平手と考え方を変える必要があります。 次に、この定跡として7−9筋を軽視しすぎのミスをしています。 7六金に7七銀とぶつけるくらいでも、良いところで簡単に8筋を破られるようでは 失敗以前の問題でした。 上手が攻め合いを目指したので1手違いになりましたが、内容は大差です。 3二玉型は上手としては、あまり守備力が高くなっていないので下手はもっと 強く戦うべきです。持久戦ねらいの消極作はミスが起きやすいでしょう。