二枚落以下は、三枚落(飛角香1)・四枚落(飛角香香)・五枚落(飛角桂香香)・
六枚落(飛角桂桂香香)・八枚落(飛角銀銀桂桂香香)・
10枚落(飛角金金銀銀桂桂香香)等があります。
駒落には、片方の香を落とす手合いがあります。
香落、飛香落、三枚落等です。
これらは、本来はどちらの香を落とすかで、2種類に分かれます。
特に、右香落は、江戸時代等には多く指されていた様です。
ただし、下手の飛・角の利きが集中している、左香落と、逆の右香落ではやや
趣が異なり、右香落は平手との差が明確でないとされて、現在では殆ど指されて
いません。
その影響も有り、飛香落も左香落になっています。
右の香を落とす手合いは、いつしか少なくなったと言えます。
五枚落(飛角桂香香)は、香ではなくて、どちらの桂を落とすかで、2種類に
別れます。
香落の理屈からは、左の桂落の方が下手は攻めやすいと考えられます。
五枚落自体が少ないので、どちらの桂を落とすかは、一般的には不明ですが、
本局は、左の桂を落とす、「左五枚落」です。
左五枚落は、1−3筋は六枚落風の駒組で、7−9筋は四枚落風の駒組に
なります。
下手は、当然ながら1−3筋を狙いますし、比較的に簡単に破れます。
六枚落が、破ってからが結構難しい様に、左五枚落も1−3筋を破っても
上手は、反対側の駒が進出して来ますから、より破ってからの勝負になり
ます。
基本は、角と香を1筋に集中させると、殆どが破れます。
これで勢力が不足の場合は、飛・桂・銀等の応援を送れば良いです。
上手は、強く守る程に破れた時の被害が大きいので、通常はあまり守らない
事が多いです。
下手の序盤の、6八金>6六角>5七角は手損で、7七角>6八角か、7八銀
>7九角で十分です。
1筋は簡単に破れましたが、その後はあまり成功していないです。
基本は、成香やと金を複数作り、数で攻める事です。