雑誌・幻影城のベスト99(88-99)
88.誘拐197X年
生田直親
未読です。
88.真夜中の意匠
斎藤栄
非常に評価が分かれる作品でしょう。アリバイ崩しと言えば、本格的に取り組ん でいる作家から文句がきそうです。容疑者が簡単なアリバイを崩される度に、次 のアリバイを出してくると言うのは、雰囲気はバカミスに見えます。内容は普通 の書き方となると、読者によって感じ方は異なるでしょう。
88.陽気な容疑者たち
天藤真
題名からしてユーモアがあります。しかし、内容はトリックが微妙な形で使用さ れており、論理的に解くよりも登場人物の性格からの方がたどりつきやすいです。 文体とユーモアと上記トリックが、巧妙に重なった作品です。書かれた時代が、 少し早かったのかも知れません。
88.風塵地帯
三好徹
多彩な作品群でどのジャンルでも代表作を持つ作者です。本作は「風4部作」と 言われる海外を舞台にしたスパイ小説の3作目に当たります。舞台はインドネシ アです。4作とも甲乙つけがたいですが、スパイ小説に徹していて推理作家協会 賞の本作を代表とする人が多いようです。全体に繋がりがあるのか、謎の人物は 同一人物かなどの隠し味もあります。
88.閃光の遺産
三好徹
本格推理小説の代表作は本作でしょうか。動機に広島原爆を絡めていることから 社会派とする人もいますが、あまり拘る事もないと思います。犯人のトリックと それを破る捜査は、本格推理の原点と思います。長編のベストで代表作が多い為 結果的に順位は低いですが、ベスト選びではしばしばありがちな事です。
93.廃墟の唇
黒岩重吾
未読です。
94.社外極秘
邦光史郎
多方面の作品がある作者の、社会派的作品です。ただ、私自身があまり印象に、 残っておらず内容をほとんど憶えていません。現代では珍しくなくなった、メー カーの情報戦争ですが、書かれたのが早すぎて今の時代ではどの程度面白いのか 分かりません。本作も早すぎた作品でしょう。社会派に情報小説を加えたために 時代とともに風化しやすいのではないかと思います。
94.三百年のベール
南條範夫
未読です。
94.D機関情報
西村京太郎
第二次世界大戦前の戦争回避の情報小説は、現在では非常に多く書かれています。 ただ歴史が舞台だけに、風化しにくいのでその後の作品群と比べても面白さは劣 りません。逆に史実として避けられない部分があるために、後発作につらい面が あります。発表当時の作者は色々なジャンルの作品を書いており、本作もその過 程での成果です。
97.偽りの晴れ間
高橋泰邦
洞爺丸台風を題材にした作品はいくつかあります。しかし、海洋小説を得意とし ドキュメントスタイルでその真実を明らかにしようとした本作は、事故の悲劇性 を書いた作品と、一線を引きます。冷静な目で悲劇の真実を解明しようとする、 作者の姿勢は非常に効果的であり、想像の謎ではなくても読者を引きつけます。
97.まぼろしの腕
高原弘吉
2004年2月日記参照してください。
97.暁のデッドライン
中田耕治
未読です。
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生田直親
未読です。
88.真夜中の意匠
斎藤栄
非常に評価が分かれる作品でしょう。アリバイ崩しと言えば、本格的に取り組ん でいる作家から文句がきそうです。容疑者が簡単なアリバイを崩される度に、次 のアリバイを出してくると言うのは、雰囲気はバカミスに見えます。内容は普通 の書き方となると、読者によって感じ方は異なるでしょう。
88.陽気な容疑者たち
天藤真
題名からしてユーモアがあります。しかし、内容はトリックが微妙な形で使用さ れており、論理的に解くよりも登場人物の性格からの方がたどりつきやすいです。 文体とユーモアと上記トリックが、巧妙に重なった作品です。書かれた時代が、 少し早かったのかも知れません。
88.風塵地帯
三好徹
多彩な作品群でどのジャンルでも代表作を持つ作者です。本作は「風4部作」と 言われる海外を舞台にしたスパイ小説の3作目に当たります。舞台はインドネシ アです。4作とも甲乙つけがたいですが、スパイ小説に徹していて推理作家協会 賞の本作を代表とする人が多いようです。全体に繋がりがあるのか、謎の人物は 同一人物かなどの隠し味もあります。
88.閃光の遺産
三好徹
本格推理小説の代表作は本作でしょうか。動機に広島原爆を絡めていることから 社会派とする人もいますが、あまり拘る事もないと思います。犯人のトリックと それを破る捜査は、本格推理の原点と思います。長編のベストで代表作が多い為 結果的に順位は低いですが、ベスト選びではしばしばありがちな事です。
93.廃墟の唇
黒岩重吾
未読です。
94.社外極秘
邦光史郎
多方面の作品がある作者の、社会派的作品です。ただ、私自身があまり印象に、 残っておらず内容をほとんど憶えていません。現代では珍しくなくなった、メー カーの情報戦争ですが、書かれたのが早すぎて今の時代ではどの程度面白いのか 分かりません。本作も早すぎた作品でしょう。社会派に情報小説を加えたために 時代とともに風化しやすいのではないかと思います。
94.三百年のベール
南條範夫
未読です。
94.D機関情報
西村京太郎
第二次世界大戦前の戦争回避の情報小説は、現在では非常に多く書かれています。 ただ歴史が舞台だけに、風化しにくいのでその後の作品群と比べても面白さは劣 りません。逆に史実として避けられない部分があるために、後発作につらい面が あります。発表当時の作者は色々なジャンルの作品を書いており、本作もその過 程での成果です。
97.偽りの晴れ間
高橋泰邦
洞爺丸台風を題材にした作品はいくつかあります。しかし、海洋小説を得意とし ドキュメントスタイルでその真実を明らかにしようとした本作は、事故の悲劇性 を書いた作品と、一線を引きます。冷静な目で悲劇の真実を解明しようとする、 作者の姿勢は非常に効果的であり、想像の謎ではなくても読者を引きつけます。
97.まぼろしの腕
高原弘吉
2004年2月日記参照してください。
97.暁のデッドライン
中田耕治
未読です。
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雑誌・幻影城のベスト99。
選ばれた作品の感想です。
あくまでも主観的なものです。
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あくまでも主観的なものです。