二枚落以下は、三枚落(飛角香1)・四枚落(飛角香香)・五枚落(飛角桂香香)・
六枚落(飛角桂桂香香)・八枚落(飛角銀銀桂桂香香)・
10枚落(飛角金金銀銀桂桂香香)等があります。
この当たりは、指導将棋の基礎になります。
特別に、「上手歩3枚」があります。
上手が玉と、持駒に歩3枚で、2歩以上も可という、指導用の手合いです。
ルール的に、異なるので、別扱いの方がよいでしょう。
通常は、二枚落からとされているのは、上手の守備駒が揃っているからです。
それ以上になると、香などの落とした側が、初形で傷になっています。
従って、定跡もありますが、居玉で攻撃だけで勝つというものです。
勿論、勝てるのですが、将棋の基本のいくつかを無視しており、この定跡が
上達によいのかどうかは、疑問もあります。
上手は、下手がどこを攻めて来ても受けられる様に、金銀を左右に散らします。
下手は、端を集中的に狙う定跡があります。
それで破れるのですが、角を金と交換したり、作った「と」「成香」をゆっくり
活用したり、成り駒を増やしたりと、手合いの割りには高度な内容です。
また、飛先を歩交換して棒銀もあります。
これは本格的な攻めですが、銀を捨てたり、作った成り駒の活用などやはり
やや高度です。
高度というのは、定跡を知っておれば指せるが、知らないとたぶん、指せない
だろうという意味です。
最近、玉を平手のように囲う駒組の定跡書が、出ていますが、たぶんこちらが
応用の利く、内容と思えます。
本局は、下手が手を抜く所とタイミングを間違い混戦になり、玉の囲いがないため
攻めの失敗で一気に崩れました。