推理小説読書日記(2003/05)
2003年5月4日
夜陰譚<菅浩江>
SF作家、菅浩江のホラー作品集です。日本推理作家協会賞受賞後は中間雑誌にSFでも可になったと作者はいいます。 それまでは色々なジャンルを書ける必要が有った事になります。結果的にどのジャンルも得意になったので、苦労は買ってでも・・に なった感じです。SF・ファンタジー・ホラーを厳密に分ける事は難しいです。この本も複数の要素が含まれていると思います。
2003年5月10日
逃げ水半次無用帖<久世光彦>
あえて言えば、捕物帳です。では無用帖とは?、あまりにずばり過ぎて読んでみて下さい。 必ずしも探偵小説的を目指していないと思いますが、この要素も含み器用と言おうか面白い作品です。
2003年5月14日
虹の家のアリス<加納朋子>
この作者では珍しい職業キャラクターです。しかし作品の雰囲気は特に変わりません。 大人と少女のキャラクターの組み合わせもしっくりしています。丁度よみごろの長さの短篇集です。
2003年5月16日
顔<横山秀夫>
テレビ化された作品。警察小説であるので本格味は少ない。一度挫折した、婦警の再出発の記録である。 思わず主人公を応援したくなるような、面白さが有ります。主人公だけでなく、挫折の中で生きて行く人物が沢山登場します。 何が、立ち直れるかどうかの境目になるかも読者に問いかけています。
2003年5月20日
飛奴<泡坂妻夫>
捕物帳です。本格派の作者ですので、時代は違っても、本格推理小説に代わりはありません。 短篇集で、ジャンルの性格から言って、マニア向けの本格ではありません。江戸っ子作者の書く、風物誌を合わせて楽しみましょう。
2003年5月22日
街の灯<北村薫>
新キャラクターで、昭和初期を舞台にした連作です。この作者はほとんど、対象的な2人の主人公が登場します。 今回も同じです。謎に満ちたベッキーさんについては、いずれ続編で書かれると思います。資料集めが大変だなと思う作品群です。
2003年5月27日
バラバの方を<飛鳥部勝則>
絵画・観念・過去、色々なものが、混ざっているのか調和しているのか?。意見が分かれる所です。 変則ではあっても、本格ミステリの枠に入れられる範囲で特異な雰囲気を感じさせる作者です。
2003年5月28日
赤ちゃんをさがせ<青井夏海>
自費出版の世界から登場した作家の2作目です。テレビでも放映されました。助産婦探偵は流石に珍しいです。 カリスマ・中堅・見習いの3人が日常の謎に臨みます。もっとも、カリスマ助産婦の安楽椅子探偵とも言えます。 謎が比較的に早くに出てくるのが特徴でしょう。(日常の謎派では)
2003年5月31日
グランギニョール城<芦辺拓>
正体不明の多才な作品を書く作者です。本作は本格に分類できますが、ちょっと懲りすぎでもあります。 設定に凝るのは読む方は楽しみですが、才能の使いすぎで長く続くか心配もあります。 本作は題名とシリーズ探偵の繋がりから読むまえに謎があります。
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夜陰譚<菅浩江>
SF作家、菅浩江のホラー作品集です。日本推理作家協会賞受賞後は中間雑誌にSFでも可になったと作者はいいます。 それまでは色々なジャンルを書ける必要が有った事になります。結果的にどのジャンルも得意になったので、苦労は買ってでも・・に なった感じです。SF・ファンタジー・ホラーを厳密に分ける事は難しいです。この本も複数の要素が含まれていると思います。
2003年5月10日
逃げ水半次無用帖<久世光彦>
あえて言えば、捕物帳です。では無用帖とは?、あまりにずばり過ぎて読んでみて下さい。 必ずしも探偵小説的を目指していないと思いますが、この要素も含み器用と言おうか面白い作品です。
2003年5月14日
虹の家のアリス<加納朋子>
この作者では珍しい職業キャラクターです。しかし作品の雰囲気は特に変わりません。 大人と少女のキャラクターの組み合わせもしっくりしています。丁度よみごろの長さの短篇集です。
2003年5月16日
顔<横山秀夫>
テレビ化された作品。警察小説であるので本格味は少ない。一度挫折した、婦警の再出発の記録である。 思わず主人公を応援したくなるような、面白さが有ります。主人公だけでなく、挫折の中で生きて行く人物が沢山登場します。 何が、立ち直れるかどうかの境目になるかも読者に問いかけています。
2003年5月20日
飛奴<泡坂妻夫>
捕物帳です。本格派の作者ですので、時代は違っても、本格推理小説に代わりはありません。 短篇集で、ジャンルの性格から言って、マニア向けの本格ではありません。江戸っ子作者の書く、風物誌を合わせて楽しみましょう。
2003年5月22日
街の灯<北村薫>
新キャラクターで、昭和初期を舞台にした連作です。この作者はほとんど、対象的な2人の主人公が登場します。 今回も同じです。謎に満ちたベッキーさんについては、いずれ続編で書かれると思います。資料集めが大変だなと思う作品群です。
2003年5月27日
バラバの方を<飛鳥部勝則>
絵画・観念・過去、色々なものが、混ざっているのか調和しているのか?。意見が分かれる所です。 変則ではあっても、本格ミステリの枠に入れられる範囲で特異な雰囲気を感じさせる作者です。
2003年5月28日
赤ちゃんをさがせ<青井夏海>
自費出版の世界から登場した作家の2作目です。テレビでも放映されました。助産婦探偵は流石に珍しいです。 カリスマ・中堅・見習いの3人が日常の謎に臨みます。もっとも、カリスマ助産婦の安楽椅子探偵とも言えます。 謎が比較的に早くに出てくるのが特徴でしょう。(日常の謎派では)
2003年5月31日
グランギニョール城<芦辺拓>
正体不明の多才な作品を書く作者です。本作は本格に分類できますが、ちょっと懲りすぎでもあります。 設定に凝るのは読む方は楽しみですが、才能の使いすぎで長く続くか心配もあります。 本作は題名とシリーズ探偵の繋がりから読むまえに謎があります。
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年月別に読んだ本の感想を随時書いてゆきます。
本格推理小説が中心ですが、広いジャンルを対象とします。
当然、ネタばれは無しです。
本格推理小説が中心ですが、広いジャンルを対象とします。
当然、ネタばれは無しです。